実写『映像研には手を出すな!』の撮影現場が今年1月に報道陣に公開された。メインキャストを演じる乃木坂46の齋藤飛鳥、山下美月、梅澤美波の3人が撮影の舞台裏について語った。 大童澄瞳の人気コミックを実写映画&ドラマ化する『映像研には手を出すな!』は、アニメーションは「設定が命」と力説する浅草みどり(齋藤)、プロデューサー気質の金森さやか(梅澤)、カリスマ読者モデルでアニメーター志望の水崎ツバメ(山下)の女子高生3人がアニメ作りに奮闘していく物語。実写映画が5月15日公開され、並行して撮影が行われた実写ドラマが4月よりスタートする。 当初、実写化には不安もあったという3人。齋藤は「やっぱり漫画だからこそ成立する、おもしろい世界なんじゃないかと思ったんです。これを実写化するってどうするんだろう? しかも私たちで? と3人とも最初は不安や心配が大きくて」と思いを抱いていたそう。そんななか梅澤は「はじめは不安も大きかったのですが、台本を読んで『これを映像にできたら、めちゃくちゃおもしろいだろうな』と感じたので、私たちで実写としてのいろいろな良さを伝えられたらいいなと、楽しみにシフトしていきました」と語る。 この日の撮影が行われたのは、浅草たち映像研の3人が活躍する部室での一場面。設定では天井も壁も穴だらけの古い倉庫を改修した秘密基地のような部室であるが、実写化にあたって本格的なルックスが再現された。もともと海軍航空隊の施設として利用されていた基地跡にある建物で、ボイラーなどもそのまま残されている雰囲気のある空間。そこに浅草たちのデスクやスケッチなど、さながら本物の部室のようなディテールに至るまで細かく作り込まれている。 齋藤は「何もない状態から大道具さんや美術さんが作り込んだので、手が込んでいて、どこを見てもすごく楽しくて、全部ジーっと見ちゃう感じです。休憩のときにチラっと覗いて、今日はここが違うなと写真を撮って普通に楽しんで、毎日探検しています」。梅澤も「原作の漫画では360度すべてを見ることはできないのですが、三次元になれば浅草たちが食べているお菓子が置いてあったりして、細かいところまでおもしろい。背景を映しただけでも絵が抜群に強いので、私たちがキャラクターとしてどう生きるかというのにプレッシャーを感じつつ、とてもありがたい環境です」と笑顔で語る。 そんなワクワクするような手触りが伝わってくるビジュアルに加え、アニメ作りを描く作品ならではといった線画のシーンも目を楽しませてくれる。アニメーターの水崎を演じた山下は「リアルな空間での撮影に、私たちが描いたものがCGの線画として空間に表れます。何もない空間を見ながら『ここに線を描く』と想像しながら演じるんです。初めての経験なので大変ですが、楽しいです」と思いを明かす。 実写ならではの空間づくりを画面越しに楽しむことのできる実写版『映像研には手を出すな!』。ただ、この日の撮影が行われたのは1月の半ば。寒さがひしひしと感じられるなか、バラックのような部室には冷たい風が吹き抜ける。齋藤は「今までにないぐらい環境はすごい悪いんです。何より寒い(笑)」と冗談めかして語りつつ「でも、やっぱりスタッフも監督もみなさんいい人たちなので、その意味ではすごく恵まれた環境でやっているなと感じています」と充実した表情を見せていた。(編集部・大内啓輔) ドラマ「映像研には手を出すな!」はMBS/TBSドラマイズム枠にて放送(MBSで4月5日~毎週日曜24時50分、TBSで4月7日~毎週火曜25時28分) 映画『映像研には手を出すな!』は5月15日より全国公開 2020年4月5日 6時05分 https://www.cinematoday.jp/news/N0115162
引用元:http://2ch.sc/test/read.cgi/mnewsplus/1586038070